秋から冬へ、空気の質が一段と変わるタイミング。
二十四節気の小雪は、冷え込みにより雨が雪へと変わりはじめる目安です。
2025年は11月22日(土)で、この日から次の節気「大雪(たいせつ)」の前日までが小雪の時期にあたります。
昼間は穏やかで暖かい“小春日和”となる日もありますが、夕方以降はぐっと冷える頃。
意味や由来、七十二候、過ごし方のヒントをまとめました。
行事の基本情報
区分 | 内容 |
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名称 | 小雪(しょうせつ)ー 二十四節気の第20 |
2025年の日付 | 11月22日(土)(太陽黄経240°に到達する日) |
期間の目安 | 小雪の日から大雪(12月7日)の前日まで。 |
意味 | 冷え込みが進み、雨が雪に変わりはじめる頃(『暦便覧』の説明による) 。 |
由来と歴史
- 小雪は、太陽の通り道(黄道)上で黄経240°に達する瞬間を基準に定められる節気です。したがって毎年日付は固定ではなく、おおむね11月22日ごろに巡ります。
- 江戸時代の暦解説書『暦便覧』は小雪の頃の天候を「冷ゆるが故に雨も雪と也てくだる」と記し、気温低下に伴う降水の変化を端的に表しています。
七十二候(2025年の目安)
- 初候:虹蔵不見(にじ かくれて みえず) … 11/22頃(日差しが弱まり、虹が見えにくくなる)
- 次候:朔風払葉(きたかぜ このはを はらう) … 11/27頃(木枯らしが木の葉を吹き払う)
- 末候:橘始黄(たちばな はじめて きばむ) … 12/2頃(橘の実が色づき始める)
現代の過ごし方
- 体調・住まい
朝晩の冷え込みと乾燥対策がポイント。加湿・防寒の準備を進めつつ、昼間の“小春日和”には日中の外気浴で巡りを整えると快適です。 - 食卓
葉物(白菜・春菊・ほうれん草)やみかんが活躍。鍋ものは栄養と温かさを同時に取り入れやすい定番です。新米の季節を楽しむのもこの時期。 - 年中行事との重なり
小雪期の12月7日には次の節気「大雪」が到来。期間内には勤労感謝の日(11/23)も巡ります。予定を立てる際の目安に。
関連する雑学や言葉
- 小春日和(こはるびより)
“春のように穏やかな初冬の晴天”を指す言葉で、春ではなく主に11月頃の陽気のこと。小雪の説明によく添えられます。 - 二十四節気と日付のズレ
小雪は天文学的な基準(太陽黄経)で決まるため、毎年1日程度の前後があります。年ごとの公表日を確認すると安心です。
まとめ
小雪は、冬の入口から一歩進んだ“雪の気配”の合図。
2025年は11月22日(土)で、次の大雪へ向かう約2週間が小雪期にあたります。
乾燥と冷えに気を配りつつ、旬の食材や穏やかな陽気の日を上手に取り入れて、初冬の暮らしを心地よく。