勤労感謝の日__「働く」と「生産」に感謝する日

秋の行事
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年の瀬に向かう11月23日、日本では「勤労感謝の日」を迎えます。

趣旨は「勤労をたっとび、生産を祝い、国民たがいに感謝しあう」こと。

戦後に祝日法で定められ、昔からの収穫感謝(新嘗祭)とのつながりも語られてきました。

2025年は11月23日(日)に当たり、祝日が日曜のため11月24日(月)が振替休日となります。

まずは公式の定義と歴史を押さえ、今日の過ごし方のヒントまでまとめます。

行事の基本情報

区分内容
名称勤労感謝の日(きんろうかんしゃのひ)
期日毎年 11 月 23 日(2025年は日曜・11/24(月)振替休日
趣旨勤労をたっとび、生産を祝い、国民たがいに感謝しあう。
根拠法国民の祝日に関する法律(昭和23年法律第178号)
宮中の祭儀新嘗祭(にいなめさい):11/23、天皇が新穀を供え神恩に感謝される宮中祭祀。

振替休日は祝日法第3条第2項の規定。祝日が日曜日に当たる場合、直後の「祝日でない日」が休日になります。

由来と歴史

  • 制定の経緯(1948年)
    勤労感謝の日は、祝日法制定当初から定められた祝日の一つ。趣旨は上記の通りで、国会審議の中でも「すべての生産と働きへの感謝」をうたう日として位置づけられました。
  • 新嘗祭との関係
    祝日法の前、11月23日は祭日「新嘗祭」として広く意識されていました。制定時には「新穀祭」「新穀感謝の日」とする案もあったとされ、収穫に感謝する風習を生かしつつ現在の名称が選ばれています。
  • 宮中祭祀としての新嘗祭
    宮内庁の「主要祭儀一覧」では、11月23日に天皇が神嘉殿で新穀を供え、神恩に感謝ののち自らも召し上がる祭典と説明されています。宮中恒例祭祀の中でも重要な位置づけです。

現代の過ごし方(例)

  • 感謝を伝える
    家族・同僚・取引先など、日頃の「働き」に支えられている相手へ短いメッセージや差し入れで感謝を表す。
  • 働き方を見直す
    年末を前に、休暇計画や健康診断、学び直しの計画を整理する“棚卸しの日”として。
  • 地域行事・施設の確認
    祝日の催しは自治体・施設ごとに異なります。

関連する豆知識

  • 「Labor Day(メーデー)」との違い
    日本の勤労感謝の日は11/23、米国のLabor Dayは9月の第1月曜。日本の5/1(メーデー)は国民の祝日ではありません(祝日の一覧に含まれないため)。
  • 振替休日の仕組み
    祝日が日曜に重なると、直後の平日が休日に。2025年は11/24(月)が該当します。
  • 英語表記
    公式英訳では Labor Thanksgiving Day が一般的です(観光案内などで使用)。

まとめ

勤労感謝の日は、働くこと・生み出すことと、それを支え合う関係に目を向ける祝日です。

2025年は11/23(日)、振替休日は11/24(月)。由来には古くからの新嘗祭が重なり、いまも宮中で行われています。

身近な人へ一言の「ありがとう」を届けつつ、自分の働き方や健康も見直すきっかけにしてみてください。

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