川越まつり──小江戸が揺れる秋の山車絵巻

お祭り
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江戸風情を残す“小江戸”川越が最もにぎわうのが10月第3土日の川越まつり。

昼は漆塗りの山車が市街を進み、夜は提灯と囃子がぶつかり合う「曳っかわせ」が町を震わせます。

ユネスコ無形文化遺産にも登録された一大都市祭礼は、訪れるたびに新しい発見がある奥深い行事。

本記事では日程・ルートから歴史、撮影スポット、宿選びまで幅広くガイドします。

行事の基本情報

項目内容
行事名川越まつり(川越氷川祭の山車行事)
開催日毎年10月第3土・日〈2025年は10/18(土)・19(日)〉
主会場川越市中心部(氷川神社~一番街~連雀町ほか)
山車台数登録13台・毎年10台前後が巡行
見どころ山車巡行・夜の曳っかわせ・神幸祭神輿渡御
有料観覧席りそなコエドテラス席(食事付き・事前予約)
交通規制両日10:00~22:00頃 市街中心部車両禁止
公式サイトhttps://www.kawagoematsuri.jp/

由来と歴史

川越まつりは川越氷川神社の例大祭が原点。慶安元年(1648)に川越藩主・松平伊豆守信綱が神輿や太鼓を寄進し祭礼を奨励したことが始まりとされます。

慶安4年(1651)には氏子町の行列が町中を巡り、城下町の経済力を背景に豪華化しました。

江戸の「天下祭」から影響を受け、元禄期には踊り屋台、天保期には一本柱型山車が定着。

山車の人形は源頼朝や静御前など歴史・神話の人物をかたどり、蔵造りの街並みに映える華やかな景観をつくります。

2005年に国の重要無形民俗文化財、2016年には「山・鉾・屋台行事」の一つとしてユネスコ無形文化遺産に登録。

都市型祭礼の姿を今に伝えつつ、地域の連携と職人技で370年以上の伝統を守り続けています。

現代の行事の過ごし方

時間帯主なプログラム(初日基準)推奨スポット
13:00頃山車蔵から順次出発各町山車蔵前
15:00頃一番街で山車集合・お囃子競演蔵造りの町並み
18:30頃提灯点灯・曳っかわせ開始仲町交差点/札の辻
21:00頃山車蔵へ帰還中央通り周辺

観覧スタイル

  • 有料観覧席:食事付きで雨天でも安心。販売開始は例年8月上旬。
  • 無料立ち見:曳っかわせは交差点付近で山車が対面する瞬間が迫力大。
  • 服装・持ち物:10月中旬の川越は日中20 ℃前後、夜は15 ℃以下になることも。薄手のジャケットと歩きやすい靴を。

アクセスのコツ

  • 電車利用が無難。川越駅・本川越駅とも臨時列車が増発予定。
  • 車は朝から周辺駐車場が満車になるため避けたい。

関連する雑学や逸話

  • 曳っかわせの“勝敗”
    山車が向かい合い囃子を競う際、観客の歓声で優劣を暗黙に判断。笛の音が切れた方が“負け”とされる。
  • 江戸直輸入のデザイン
    山車の彫刻や幕は、江戸で流行した意匠を舟運でいち早く取り入れた名残。
  • 氷川神社の縁結び
    例大祭主宰の氷川神社は“夫婦円満”の信仰で有名。祭り期間中は特別御朱印が授与される年もある。
  • 山車は町内の象徴
    13台それぞれに町内名が付され、整備費は今も町会費と寄付で賄われる。

おすすめの宿5選

宿名特徴会場まで
川越プリンスホテル本川越駅直結。和洋多彩な客室と大浴場なしのシティタイプ。祭りルートまで徒歩5分。徒歩5分
川越東武ホテル川越駅西口デッキ直結・全168室。朝食は地元食材ビュッフェ。帰路の混雑を避けやすい立地。徒歩10分
Hatago COEDOYA蔵造りエリア徒歩10分のゲストハウス。ドミトリー?個室まで選択肢豊富、縁結び横丁の食事も人気。徒歩10分
ホテル三光天然温泉と演劇ショーが楽しめる温浴宿。深夜まで入浴可で祭り後の冷え対策に◎。徒歩3分
ちゃぶだい Guesthouse築100年以上の古民家を改修した交流型宿。カフェ&バー併設で旅人同士の語らいが魅力。徒歩13分

まとめ

川越まつりは、江戸文化を色濃く宿す山車と町衆の熱気が織りなす二日間。

歴史を知れば山車の細工や囃子の掛け合いがいっそう味わい深く感じられます。

蔵造りの街並みと提灯の灯りが交差する秋の夜、ぜひ現地で“小江戸”の鼓動を体感してください。

コラム:有料観覧席を活用するメリット

りそなコエドテラスの観覧席は、山車がカーブする一番街沿いに位置し視界を遮る電線が少ないため写真映え抜群。

イタリアン料理付きのプランなら長時間待機でも快適に過ごせ、雨天時も屋根のある座席が確保されるので初訪問の方にも安心です。

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