まるで山が震えるような重低音と直径800 mの大輪――その主役は世界最大の「四尺玉」。
新潟県小千谷市片貝町で行われる「片貝まつり奉納大煙火」は、地域の人々が願いを込めて浅原神社に花火を奉納する、全国でも珍しいスタイルの秋祭りです。
越後三大花火のひとつに数えられ、毎年20万人近い観客が集まります。
行事の基本情報
項目 | 内容 | |
---|---|---|
行事名 | 浅原神社秋季例大祭 奉納大煙火(通称:片貝まつり) | |
開催日 | 2025年9月12日(金)・13日(土) ※毎年9月第2土曜と前日 | |
打上時間 | 19:30~22:20(四尺玉は両日22:00頃) | |
打上げ数 | 約15,000発/2日間 | |
会場 | 新潟県小千谷市片貝町・浅原神社裏手 | |
アクセス | JR小千谷駅→バス20分/長岡駅→バス30分 | |
桟敷席 | 8名2日通し券 33,000円/1日券 22,000円 | |
観客数 | 18~20万人(近年実績) |
公式サイト:https://katakaimachi-enkakyokai.info/index.html
行事の由来と歴史
諸説
- 江戸時代中期の奉納:浅原神社に家内安全・五穀豊穣を祈るため、町内の各家庭が花火を打ち上げたのが始まりとされる。
- 花火職人の集落説:火薬製造の技術者が集まり、腕前を競い合う場として発展した。
- 明治期の大花火奉納:社殿改築(1858年)や慶応年間の遷宮を祝う大煙火が近代大会の原型という説。
私の一押しの諸説
もっとも説得力があるのは「江戸時代中期から続く家庭奉納」説。
片貝町では今も個人や企業が一発ごとに名入りの花火を奉納し、その名前とメッセージがアナウンスされる独自文化が受け継がれています。
奉納者の思いが夜空に咲く瞬間は、観客も心を預ける特別な体験になるからです。
現代の姿と実施方法
- 四尺玉は世界最大・ギネス認定:直径120 cm、重量420 kgの正四尺玉が轟音とともに開花する様子は圧巻。高度・開花直径とも約800 mで、打ち上げは22時に固定。
- 越後三大花火:「海の柏崎、川の長岡、山の片貝」と並び称され、山間に響く反響音が独特。
- 観覧スタイル:事前予約の桟敷席が快適。無料エリアもあるが、立木や家屋が視界を遮るため、観覧スポットは早めの確保が必須。
- 2025年のトピック:町内外からのクラウドファンディング奉納が増加予定。デジタル芳名帳で奉納メッセージをSNS共有できる新施策が発表され、若年層の参加が拡大中。
関連する豆知識や逸話
- 花火筒は高さ5.2 mの鋼鉄製:四尺玉を支える筒は厚さ1.8 cm、職人が人力で設置する。
- “世界で一番幸せな花火”の所以:奉納者が人生の節目(誕生・成人・結婚など)に合わせて花火を上げるため、打ち上げアナウンスには“親心”あふれるエピソードが続々。
- 町民の花火貯金:片貝町では毎月積み立てで花火代を準備する家庭も珍しくないとか。地域経済と伝統が密接にリンクした祭りです。
おすすめの宿 5 選
宿名 | タイプ & 推しポイント | 片貝まつり会場まで | 目安料金* | こんな人におすすめ |
---|---|---|---|---|
L-Stay小千谷 | 2023年OPENのスタイリッシュ&広め客室。バストイレ別で快適。口コミ★4.0 以上。 | 小千谷駅から車10 分→片貝へバス20 分/タクシー15 分 | 5,000~8,000円 | 新しい設備でのんびり派/友人グループ |
ビジネスホテル ニュープラザ | 朝食バイキングと無料駐車場が好評。中心街で飲食店多数。 | 小千谷駅から車5 分→会場まで車15 分 | 5,500~8,000円 | コスパ重視/食事も重視したい人 |
小千谷パークホテル | 小千谷IC5 分、静かな高台にあるシティホテル。全室リバービュー。 | ホテル→会場まで車10~15 分 | 6,000~9,000円 | マイカー観覧・ゆったり滞在派 |
JR東日本ホテルメッツ長岡 | 長岡駅東口直結で雨でも濡れず◎。上質ベッド&11 時チェックアウト。 | JR長岡駅→急行バス30 分/車25 分 | 6,700~11,000円 | 新幹線利用/観光も満喫したい人 |
長岡かまぶろ温泉旅館 | 日本古来の“かまぶろ”サウナ&掛け流し温泉が名物。全9室の隠れ宿。 | 旅館→会場まで車20 分 | 7,000~13,000円 | 温泉好き/花火+癒やし旅を両立 |
*料金は2025年6月時点の最安目安(素泊まり/1人あたり)。時期により変動します。予約前に最新料金をご確認ください。
まとめ
片貝まつり奉納大煙火は、単なる花火大会ではなく「人の想いを天に届ける儀式」。
400年の歴史が育んだ奉納文化と、世界最大の四尺玉が同居する唯一無二の体験は、一度味わえば虜になるはず。
2025年はデジタル連携でさらに参加しやすくなります。
ぜひ桟敷席を確保し、轟音とともに願いを夜空へ打ち上げてみませんか。