木枯らしに乗って、街の色も表情を変えはじめます。
二十四節気の大雪は、雪の知らせが増え、季節が一段深まる目安。
2025年は12月7日(日)で、この日から次の節気「冬至」の前日までがおおよその“大雪の時期”です。
二十四節気は太陽の通り道(黄道)上の位置で決まり、大雪は太陽黄経255°に達する瞬間を基準にしています。
意味と由来、七十二候、いま取り入れたい過ごし方をまとめました。
行事の基本情報
区分 | 内容 |
---|---|
名称 | 大雪(たいせつ)? 二十四節気の第21 |
2025年の日付 | 12月7日(日) 06:05(日本標準時) |
期間の目安 | 大雪の日から冬至(12月22日)の前日まで。 |
意味 | 太陽黄経255°に達する頃。『暦便覧』には「雪いよいよ降り積もる頃」と説明があります(意訳)。 |
由来と歴史
二十四節気は、太陽の通り道を24等分し、季節の移ろいを示したもの。
各節気は太陽黄経の角度で定義され、年ごとの日付は天文学計算で求められます。
大雪は255°に対応し、毎年おおむね12月7日ごろに巡ります(年により±1日の前後あり)。
七十二候(2025年の目安)
- 初候:閉塞成冬(そら さむく ふゆとなる) … 12/7頃(冬空が厚い雲におおわれ、本格的な冬の佇まい)
- 次候:熊蟄穴(くま あなに こもる) … 12/12頃(熊が冬ごもりに入るころ)
- 末候:鱖魚群(さけのうお むらがる) … 12/17頃(鮭が川をのぼる季節)
七十二候の名称と配当日は資料により表記差があります。上記は2025年の配当例です。
現代の過ごし方
- 住まいと体調:朝晩の冷えと乾燥対策が要点。加湿器の稼働、換気とのバランス、就寝前の保湿ケアを。
- 衣食:首・手首・足首を温める重ね着が効率的。鍋物や根菜、柑橘で温かく。
- 年のしめくくり準備:この頃から冬至(12/22)や年末行事に向けた段取りを整えておくと、年の瀬が落ち着きます。
関連する雑学や言葉
- “雪=必ず降る”ではない:節気は天文学的な基準であって、各地の天気そのものを保証するものではありません。地域差・年差があります。
- 小雪との違い:小雪(前節)は“雪の気配が出はじめる”頃、大雪は“冬模様がはっきりする”頃という説明が一般的です(いずれも節気の目安)。
- 七十二候の読み:同じ候でも書き換え・異読が見られます。現代の暦解説では上掲の読みが広く用いられています。
まとめ
大雪は、季節が一段深まり“冬らしさ”が色濃くなる合図。
2025年は12月7日(日)です。乾燥・冷え対策を整えつつ、冬至へ向けた暮らしの準備を少しずつ。
自然の変化を感じながら、心地よい初冬を。
記事内の日付・天文学的数値は公表済みの資料に基づきました。各地域のイベントや気象の詳細は当年の公式発表をご確認ください。