終戦記念日の由来を解説!玉音放送から国民追悼式まで

夏の行事
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夏の終わりが近づくと、テレビや新聞では必ず「終戦から○年」という言葉が取り上げられます。

8月15日正午、全国各地で行われる1分間の黙とう。

しかし、なぜこの日が「終戦記念日」と呼ばれ、どのように現在の形で追悼が行われるようになったのでしょうか。

本記事では玉音放送とポツダム宣言受諾の歴史的背景、戦没者を悼む国民行事としての変遷をひも解き、現代の私たちができる平和の継承方法を提案します。

行事の基本情報

項目内容
行事名終戦記念日(正式名:「戦没者を追悼し平和を祈念する日」)
日程毎年8月15日(2025年は終戦80周年)
主な行事正午の黙とう、全国戦没者追悼式(日本武道館)、各自治体の慰霊式
制定1982年4月13日 閣議決定
由来1945年8月15日 玉音放送で国民に終戦を告げた日

行事の由来と歴史

諸説

  1. 玉音放送由来説 ? 昭和天皇が「大東亞戰争終結ノ詔書」を放送した8月15日を国民が「終戦の日」と認識したことに起源を求める説。
  2. ポツダム宣言受諾日説 ? 日本政府が宣言を受諾したのは8月14日深夜(15日未明)であり、法的にはそちらを終戦日と見るべきとする学術的主張。
  3. 降伏文書調印日説 ? 連合国への降伏文書調印(9月2日)を終戦日とする国際法観点の説。

現代の姿と実施方法

  • 全国戦没者追悼式:毎年日本武道館で開催(2024年は午前11時51分開始、約1時間)。天皇・皇后両陛下御臨席のもと、正午に黙とうが行われます。
  • 正午の黙とう:式典に合わせ、官公庁や学校、鉄道でも車内アナウンスが流れ、1分間の静寂で追悼。
  • 地方自治体の慰霊式:各道府県庁や市町村が独自に式典や平和祈念イベントを実施。
  • 2025年?終戦80周年:節目の年として、広島・長崎両市や官民で記念展示・学習プログラムが計画中です。

関連する豆知識や逸話

  • 正式名称は1982年決定:「終戦記念日」という通称が先行し、法令上は「戦没者を追悼し平和を祈念する日」と定められたのは昭和57年の閣議決定が初。
  • ラジオ放送の録音盤は“玉音盤”:終戦詔書は録音レコード2枚組で保存され、現在は国立公文書館の重要文化財。
  • 式典の黙とう時刻は“正午”:玉音放送が正午に流れたため。時間を合わせることで歴史的体験を再現。
  • 靖国神社参拝問題と距離:政府式典は靖国神社とは別会場(日本武道館)で行われ、政治的対立を回避しているのが特徴。

まとめ

終戦記念日は、玉音放送によって国民が受け止めた「戦争終結の瞬間」を追悼と平和祈念の日として昇華した行事です。

由来を理解すると、テレビ越しに見る黙とうや式典も単なる年中行事ではなく、未来世代へ平和を託す場であることがわかります。

80年目を迎える2025年には、書籍や展示会、平和学習ツアーを活用し、歴史の「語り手」になる第一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。

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