秋の終盤になると耳にする「ブラックフライデー」。
本来は感謝祭（11月第4木曜）の翌日に始まる米国のセールで、年末商戦の幕開けとして知られます。
2025年の基準日は11月28日（金）。いまは日本でも量販店やECが独自に開催し、数日?1週間規模のキャンペーンになることが一般的です。
まずは由来を押さえ、日本ならではの活用法、買い方のヒントや注意点を見ていきましょう。
行事の基本情報
| 区分 | 内容 |
|---|---|
| 名称 | ブラックフライデー（Black Friday） |
| 基準日（米国） | 感謝祭の翌金曜。2025年は 11月28日（金）。翌週の月曜はサイバーマンデー（2025年は 12月1日（月）） |
| 米国での位置づけ | 祝日（Day After Thanksgiving）として扱う州も多数。年末商戦のスタートとして定着。 |
| 日本での実施 | 量販店・モール・ECが独自日程で開催（数日～約1週間のことが多い） |
※日本の個別セール日程は各社の当年発表に準じます。この記事執筆時点で未公表のスケジュールは未発表とします。
由来と歴史
- 語の起こりはフィラデルフィアの警察用語（1960年代）
感謝祭翌日の人出・渋滞・雑踏を指して“ブラックフライデー”と呼び始めたのが早い例とされます。その後、小売業界が「赤字から黒字へ」という収益の黒字化の物語で前向きに語るようになり、全国に広がりました。 - 日本での普及は2010年代半ばから
とくにイオンが2016年に大規模キャンペーンを実施したことを機に知名度が上がり、いまではスーパー、ショッピングモール、EC各社が毎年の恒例施策として展開しています。 - オンライン拡張：サイバーマンデー
感謝祭連休明けの月曜日にオンライン中心のセールが行われるという考え方が普及。用語は2005年に小売業界から広まり、現在は年末商戦のひと区切りとして定着しています。2025年は12月1日（月）。
日本の動き（最新傾向の目安）
- 総合スーパー／モール：イオンなどが例年11月後半に“ブラックフライデー”を掲げた企画を実施。開催期間は年により異なり、複数日にまたがることが一般的です。2024年の特設ページは終了告知に切り替わっています（参考）。
- ECの大型セール：Amazonは2024年に11/29～12/6で実施。2025年の詳細は未発表のため、秋以降の公式案内をご確認ください。楽天市場も“ブラックフライデー”名義のポイント施策・セールを行った年があります（2024年の開催例あり）。
買い方のコツ（実用）
- 欲しい物リストを先に作る
価格に振り回されないための下準備。ポイント倍率やクーポン条件も同時にメモ。 - 価格履歴と“通常価格”を確認
直前値上げ・型落ちの混在に注意。“旧モデルがねらい目”というケースも。 - 返品・保証・配送日をチェック
大型家電・ギフトは特に要確認。配送が混み合う時期なので到着目安も見落としなく。 - 偽サイト／偽広告に注意
ドメイン・販売事業者情報・決済手段を確認。公式アプリや正規モール経由が安心。 - ポイント施策は“使い切れる範囲で”
まとめ買いは便利ですが、ポイントの有効期限や上限、エントリー要否を先に確認。
関連する雑学や豆知識
- “黒字化”説は後年のポジティブ解釈
語の初出は混雑・混乱の意味合いで、その後に“黒字化”のストーリーが普及しました。背景を知ると、用語の受け取り方が立体的になります。 - 米国では“祝日扱い”の州も
Day After Thanksgiving を祝日とする州が20以上あります。買い物旅行が盛り上がるゆえん。 - サイバーマンデーまでが一連の流れ
月曜のオンラインセール（2025年は12/1）まで視野に入れると、価格が動くジャンルもあります。
まとめ
ブラックフライデーは、感謝祭の翌金曜を起点に広がる年末商戦の合図。
2025年は11月28日（金）が基準日です。
日本では各社が独自に実施するため、開催期間や条件は事前告知の確認が近道。
欲しい物リスト、価格と条件のチェック、配送・返品の確認という基本を押さえつつ、無理のない計画で活用してみてください。
