初冬の浅草で“福をかき込む”__一の酉(いちのとり)のいわれと歩き方〈2025年は 11/12 水〉

関東
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カラン、カランと手締めが響く夜の浅草。

色鮮やかな熊手が境内に揺れて、笑顔と掛け声が行き交います。

一の酉は、11月にめぐる「酉の日」の最初の一日。

2025年は11月12日(水)が一の酉、11月24日(月・振休)が二の酉です(開催“予定”として告知あり)。

当日の始まりは深夜の一番太鼓、というならわしも知られています。

起源や熊手の受け方、浅草での過ごし方をまとめました。

行事の基本情報

区分内容
名称一の酉(いちのとり)~ 酉の市の初日
日取り(2025年・浅草)11/12(水)=一の酉, 11/24(月・振休)=二の酉
会場浅草・鷲神社(おとりさま)、長國寺(酉の寺)_道1本を隔てて隣接
開催の合図深夜0時頃「一番太鼓」。以後、終日にぎわいます
参拝の流れ(目安)参拝 → 熊手守(かっこめ)授与 → 縁起熊手選び → 手締め → お飾り
備考交通規制や細かなタイムテーブルは直前の公式案内で確認を。

由来と歴史

「酉の日」とは

十干十二支を日付に当てはめた暦で、11月の酉にあたる日に行われる祭礼。

年に2回なら「一・二の酉」、3回ある年は「三の酉」と呼び分けます。

浅草のおとりさま

浅草では鷲神社と長國寺が並び立ち、江戸時代から市を担ってきました。

熊手、切山椒、八頭(やつがしら)などの縁起物が語り継がれ、参道から周辺の路地まで熱気が広がります。

起源に関する社伝・説

  • 日本武尊の故事:戦勝祈願の礼に社前の松へ熊手を掛けた日が11月の酉の日で、これを例祭日とした?という鷲神社の社伝。
  • 浅草と花畑の関わり:江戸では浅草・花畑(足立)などで酉の市が立ち、のちに現在の形へ。どれを唯一の起源と断定するより諸説併記が実情です。

熊手が縁起物になったわけ

長國寺の解説では、鷲の爪で“鷲づかみ”軍扇の故事農具として“かき集める”という三つのモチーフが紹介されています。今日の華やかな縁起熊手は江戸の洒落と商い文化の中で発展しました。

現代の過ごし方(浅草 鷲神社公式ホームページより)

① 参拝と熊手の“受け方”

  • 返納:昨年の熊手は納め所へ。
  • 授与・購入:神社・寺では熊手御守(かっこめ)を授与、境内外の熊手店では縁起熊手を販売。まず参拝→かっこめ→縁起熊手、の順が一般的。
  • 手締め:商い成立後に手締め(一本締め・三本締めなど)。店のリードに合わせれば大丈夫。
  • 飾り方:神棚や玄関など目線より高い位置に。年々サイズを“育てる”買い方もよく知られています。

② 一番太鼓の空気を味わう

午前0時の一番太鼓とともに市が始まるのが“おとりさま”らしさ。はじめてなら、深夜帯では防寒・待機の準備を。

③ 浅草の味と縁起物

境内では八頭(やつがしら)切山椒が語り草。行列が伸びることもあるので、気になる方は早めのチェックを。

鷲神社公式ホームページ

浅草・実用ガイド(2025)

  • 開催日11/12(水)・11/24(月・振休)(開催予定)。
  • 時間帯の目安:鷲神社は0:00~24:00の案内(例年記載)。2025年の細かな運営時間や規制は未発表の箇所あり。直前の掲示をご確認ください。
  • 混雑対策:携帯カイロ、手袋、モバイルバッテリー、スマホショルダーがあると動きやすい。
  • 写真のコツ:店ごとに意匠が違うので“熊手の指物(枡・小判・七福神…)”をディテールで撮ると映えます。

深夜帯の一番太鼓に合わせる

深夜は冷えるので、貼るカイロや薄手の手袋があると安心です
(→ 貼るカイロを見る手袋を見る )。
行列中は両手がふさがりやすいのでスマホショルダーがあると写真が撮りやすくなります
(→ スマホショルダーをチェック )。
遠方から来る場合は、帰路を考えて浅草?田原町周辺の宿を事前に押さえておくと動きがスムーズです
(→ 楽天トラベルで周辺宿を探す )。

関連する雑学

  • 手締めの型:一本締め/三本締め/“関東一本”など掛け声が微妙に異なります。店の流儀に合わせればOK。
  • 熊手の飾りの意味(例):枡=“ますます繁盛”、小判=金運、米俵=五穀豊穣、鯛=めでたい、打ち出の小槌=願い成就、福扇=末広がり、七福神=福の集合。
  • サイズの“育て方”:最初は小ぶりに、年々少しずつ大きくしていく買い方が昔ながらの粋。
  • 八頭と切山椒:八頭は“頭角を現す・子孫繁栄”の縁起物、切山椒は“捨てる所がないほど有益”の洒落から。
  • 三の酉と火の用心:11月に酉の日が3回ある年は“火事に気をつける”という俗信が伝わります。寒さや乾燥が増す時期でもあり、戒めとして語られてきました。

まとめ

一の酉は、年の瀬前に“福を集める”気持ちを形にする夜。2025年の浅草は**11/12(水)**が初日です。

深夜の一番太鼓から始まる独特の熱気、熊手を選ぶ楽しさ、江戸から続く縁起菓子の味_どれも魅力的。

無理のないサイズの熊手を迎え、返納→授与→手締め→お飾り、の流れで来年への弾みをつけてみませんか。

公式リンク(参考)

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