武蔵一宮氷川神社 例大祭|勅祭社の格式と44基の山車が彩る“東国最大級”の夏祭り

お祭り
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埼玉・大宮の夏を熱くするのが、武蔵一宮氷川神社の例大祭です。

紀元前5世紀創建とされる古社に明治天皇の親祭が加わり、“勅祭社”という最高格を誇るこの祭り。

雅やかな舞楽と、活気あふれる町内山車が交差する三日間は、まさに歴史と躍動のハイブリッド

その起源から2025年版の最新情報まで、一気にご紹介します。

行事の基本情報

項目内容
行事名武蔵一宮氷川神社 例大祭
日程7月31日:前日祭/8月1日:例大祭(本祭)/8月2日:神幸祭
主会場氷川神社(埼玉県さいたま市大宮区高鼻町1-407)
主な神事勅使奉幣・舞楽「東游」、神輿渡御、山車宮入り(44基)
観覧料境内自由※流鏑馬は無し、山車観覧無料
アクセスJR大宮駅東口徒歩約20分/東武アーバンパークライン北大宮駅徒歩10分

武蔵一宮氷川神社公式サイト

行事の由来と歴史

諸説

  1. 古代創建説
    社伝は第5代孝昭天皇期(紀元前5世紀)創建とし、古来より武蔵国の総鎮守として国家的奉幣が行われてきた。
  2. 平安朝奉幣強化説(861年)
    『三代実録』貞観3年条に朝廷からの奉幣記事があり、この頃には例祭の原型が整ったとされる。
  3. 江戸町人文化融合説
    江戸期には旧暦6月14・15日に三社の神輿と山車が渡御し、庶民文化と結びついて現在の賑わいの礎を築いた。

私の一押しの諸説

もっとも信頼度が高いのは平安朝奉幣強化説

国家祭祀の記録が残ることで、勅祭社としての後世の格式へスムーズにつながるからです。

また、明治元年の明治天皇親祭で“勅祭社”に列格した事実が、朝廷直結の流れを裏づけます。

現代の姿と実施方法

  • 7/31 宵宮祭
    楼門を彩る雪洞と高張提灯が点灯し、参道は幻想的な光のトンネルに。
  • 8/1 例大祭(本祭)
    10:00開式。勅使参向と舞楽「東游」奉奏が最大の見どころ。2025年は9:00~12:00頃まで楼門内立入禁止、御朱印頒布は13:00開始の予定です。
  • 8/2 神幸祭
    15:00頃、神橋上で橋上祭斎行後、神輿が市街を巡行。雨天時は舞殿に変更。
  • 町内山車・神輿宮入り
    44基が参道を埋め尽くす様は圧巻。夕刻?夜まで提灯が灯り、盆踊り的なにぎわいが続く。

関連する豆知識や逸話

  • 舞楽「東游(あずまあそび)」
    古代の国風歌舞を起源とし、宮中でも奉奏される雅楽曲。氷川神社では明治7年以降、毎年例祭で奉奏され続けている。
  • 「大宮」という地名の由来
    氷川神社を「大いなる宮居」と称えたことが町名となった。門前町の発展が現在の大宮駅周辺の繁栄へとつながる。
  • 中山道まつりとの連動
    例祭当日は大宮駅東口「中山道まつり」が同時開催され、神輿・山車が駅前でも観覧できる。
  • 限定御朱印コレクション
    2025年は例祭限定御朱印の図案を新調。初穂料500円、紙朱印のみで帳面書き付けも可。

まとめ

武蔵一宮氷川神社例大祭は、古代から続く国家的祭祀に、江戸の町人文化と明治の勅祭社格式が折り重なった“東国最大級”の夏祭りです。

勅使奉幣と舞楽の雅、44基の山車・神輿の勇壮さ 静と動が共鳴する三日間を体感すれば、大宮という街のルーツとエネルギーを肌で感じられるはず。

2025年は入場規制と駐車場制限が公式発表されているため、公共交通+公式サイトの最新情報チェックを忘れずに!

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