佐賀県唐津市で毎年11月に行われる「唐津くんち」。
唐津神社の秋季例大祭として開催され、300年以上の歴史を持つ伝統の祭りです。
豪華な曳山が笛や太鼓の囃子に合わせて市内を練り歩く姿は、まさに圧巻。
ユネスコ無形文化遺産にも登録され、日本を代表する秋祭りのひとつとなっています。
基本情報
項目 | 内容 |
---|---|
行事名 | 唐津くんち |
開催日 | 毎年11月2日~4日 |
開催場所 | 唐津神社・唐津市内一円 |
特徴 | 14台の曳山が市内を勇壮に巡行。国の重要無形民俗文化財・ユネスコ無形文化遺産に登録 |
公式サイト | 唐津観光協会 公式サイト |
由来と歴史
唐津くんちは、江戸時代初期に唐津藩初代藩主・寺沢広高公の時代に始まったとされています。
唐津神社の秋季例大祭に合わせて豪華な曳山が奉納され、現在では14台の曳山が市内を巡行します。
曳山は金銀箔を施した武者人形や龍、獅子などをかたどり、華やかさと勇壮さを兼ね備えています。
祭りは「お旅所神幸」「曳山巡行」などを通じ、唐津の町全体が熱気に包まれる大行事となっています。
祭の流れと見どころ
- 11月2日 夜:「宵山」
提灯を灯した曳山が市内を練り歩き、幻想的な雰囲気に包まれます。 - 11月3日 本祭:「御旅所神幸」「曳山巡行」
唐津神社から御旅所へ神輿が渡御し、曳山14台が一斉に市内を練り歩く姿は圧巻。 - 11月4日 後日祭:市内巡行の後、曳山は各町へと戻り祭りは幕を閉じます。
曳山の迫力や、地元の人々の熱気にあふれた雰囲気が、唐津くんち最大の魅力です。
アクセス&モデルプラン
- アクセス
- JR筑肥線「唐津駅」から徒歩約10分(唐津神社)
- 車利用の場合、福岡市内から約1時間、佐賀市内から約1時間半
- モデルプラン
午前中に唐津駅周辺で観光(唐津城や呼子の朝市など)を楽しみ、午後から曳山巡行を観覧。夜は唐津駅周辺の宿に宿泊して、祭りの余韻を味わうのがおすすめです。
周辺の宿泊先
宿名 | アクセス・立地 | 特徴 |
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唐津シーサイドホテル | JR東唐津駅から徒歩約19分(無料送迎ありの場合あり) | 海沿いに立ち、バイキング朝食あり。眺望やリゾート感を重視したい方向け。 |
唐津第一ホテルリベール | JR和多田駅から徒歩約10分、唐津駅から車で約6分 | 大浴場(虹の湯)あり、落ち着いた雰囲気のビジネスホテル。観光とリラックスどちらも叶う。 |
メルキュール佐賀唐津リゾート | 東唐津駅から徒歩約16分、唐津駅から車で約6分 | 2024年開業のモダンホテル。ラウンジのフリーサービスや大浴場付きで優雅な滞在に◎。 |
ビジネスホテル宙(そら) | 唐津駅から徒歩約5分 | 朝食無料、大浴場付き(男性専用)、Wi-Fi完備。観光やくんち参加に手軽で便利。 |
AKARIYA Home & Hostel | 唐津駅から徒歩約6分 | 低価格の民泊スタイル。唐津城や祭会場にも近く、リーズナブル重視の方におすすめ。 |
FAQ
Q. 唐津くんちは誰でも見学できますか?
A. はい、どなたでも自由に見学可能です(観覧無料)。
Q. 雨天の場合はどうなりますか?
A. 小雨決行ですが、荒天時には一部行事が変更・中止になることがあります。
Q. 混雑を避けるコツは?
A. 本祭の11月3日は特に混雑します。早めに宿泊を予約し、午前中から会場入りするのがおすすめです。
コラム:唐津くんちの雑学・豆知識
- 曳山は町ごとの宝物
唐津くんちで登場する14台の曳山は、それぞれの町が寄付を集めて奉納したもの。今でも町内で大切に守られ、世代を超えて受け継がれています。 - 豪華すぎる金箔仕上げ
曳山には漆塗りと金箔がふんだんに使われています。中には1万枚以上の金箔を貼ったものもあり、江戸時代の職人技術の粋が集結しています。 - 一番の古参は「赤獅子」
最古の曳山は1819年制作の「赤獅子」(西町)。その姿から「唐津くんちの顔」とも呼ばれています。 - 順番にも意味がある
曳山の巡行には毎年決まった順番があり、製作年代や町の格式に由来するとされています。先頭は「赤獅子」、最後尾は「七宝丸」です。 - ユネスコ無形文化遺産
唐津くんちの曳山行事は2016年に「山・鉾・屋台行事」のひとつとしてユネスコ無形文化遺産に登録され、世界的にも評価されています。 - 夜は幻想的な「宵山」
提灯に灯りがともる夜の宵山は、昼間とは違う幻想的な雰囲気。光に包まれた曳山は、観客を魅了します。 - 勇壮な掛け声「エンヤ!」「ヨイサ!」
曳山を曳くときの掛け声は「エンヤ!」「ヨイサ!」。勇壮な声と囃子のリズムが、祭りを一層盛り上げています。
まとめ
唐津くんちは、300年以上続く伝統と迫力ある曳山で知られる日本を代表する秋祭りです。
宵山の幻想的な雰囲気から、本祭の勇壮な曳山巡行まで、日ごとに異なる魅力が楽しめます。
唐津市全体が祭一色に染まるこの時期、ぜひ現地で熱気と伝統を体感してみてください。